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(3)スキャフォールド(Scaffold)を利用した肝組織形成
(3)-1 紙(Paper)

成熟ラット肝臓より分離した肝細胞をラット尾より抽出したコラーゲンに浸した紙(Kimwipe)に播種し、培養すると培養皿に比較し、長期間アルブミン分泌能を維持することができた。紙の繊維間の隙間の大きさが適度で肝細胞が多層化し、立体構造を維持できていることが機能維持に寄与していると考えられる。

図1

図1. 紙の中に形成された肝細胞組織。アルブミン分泌をELISA法で測定した。右下図は紙線維と肝細胞の配置模式図。

  1. l   Mizuguchi T, Mitaka T, Sato F, Mochizuki Y, Hirata K. Paper is compatible bed for rat hepatocytes. Artificial Organs, 24(4), 271-277 (2000)